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激辛ブームを心理学的にみたら ep.2

こんにちわ。


前回に引き続き…☆



唐辛子を食べて感じる「辛味」は、「味」ではなく「痛み」だそうです。

「痛みだー!」と身体が警告すると、

脳は自動的に、エンドルフィンというホルモンを分泌して、痛みをブロック(緩和)するように働きます。

エンドルフィンには、さらに、安心感をもたらす作用もあります。

エンドルフィンが分泌される時、同時に、ドーパミン(興奮ホルモン)も分泌されます。

とても良いことに、エンドルフィンとドーパミンは、どちらも脳の「報酬系」と呼ばれるエリアで出ます。

報酬系が活性化する時は、文字通り、報酬と快感の感覚を覚えます。

課題を達成したり、金銭的収入を得たり、セックスをする時に感じる「満足感」は、報酬系が活性化するためです。

甘い物を食べた時にも、報酬系が活性化します。

まとめると、「辛味」(カプサイシン)を摂ると、ブロッカーと興奮ホルモンが報酬系で活性化されます。

これにより、安心感・満足感・快感を覚えるのです。

簡単に言うと、唐辛子は多幸感をふわふわ~っと上げてくれる、というわけですね。

自然の植物から、こんなに嬉しい効果を得られるとは…!

気分が落ち気味の時に、つい食べたくなりますね。

ただし…!

報酬系で得られる「快感覚」は、クセになるんです。

つまり、依存性が強いのです。


「辛いものを食べたい!」という欲求を引き起こしたり、「もっと辛く!」とより強い刺激を求めるようになります。


このため、唐辛子は激辛ブームの中で不動の地位を確立し、ブーム再来毎に刺激がより強い唐辛子が登場してきたのでしょう。

依存的な「快感覚」の有無が、唐辛子ワサビの違いでしょうね、きっと。



もう少し続きますが…


また明日☆



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